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荒木飛呂彦作『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)信念あるところに道は開ける。【漫画感想】 #子どもに読ませたいマンガ

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私が子供と一緒に読みたい漫画として一つおすすめさせていただくならば、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズである。
私がこれを初めて読んだのは中学2年生の時。ちょうどそのころは自分や社会、世界、人間それらすべての存在意義に疑問を持っていた。
その中で私は自分がどれだけの価値がある人間たれるかということで不安を感じていた。そんな心境で学校に行けるはずもなく不登校となっていた。
学校に行かないと当然暇な時間ができる。そこで私は古本屋によく赴いた。古本屋は金がなくとも何時間でも時間をつぶせるからこの上ない娯楽の時間だった。
様々な漫画を読み漁ったが、『ジョジョの奇妙な冒険』は私に衝撃を与えた。概要を説明すると、ジョースターという血族の人間が、運命のようなめぐり逢いにより巨悪と戦っていく物語である。エピソードが1主人公ごとに章となっていて、現在は8章まで続いている。
さて、何に私が衝撃を受けたかというと、キャラクターに「信念」があることだ。普通の漫画では底の部分をありていに描くことはしない。行動によって一本の筋を何となく読者に感じ取ってもらう。しかしジョジョの登場人物は違う。信念を「言葉」にして発するのだ。言葉の力は非常に凄まじい。主人公も、敵キャラクターも、信念を持ち、それを貫く。もはや、正義対正義ではなく、正義対正義の戦いなのだ。人間の信念とは何か、それを持つことは自分がどんな人間であるかということである。
ことに思春期に自己を認識し始め、アイデンティティについて悩む私のような少年少女は少なくないと思う。そんな私に信念を持つこと、そして人間こそが信念を持ち得る存在ということを教えてくれ、自分の存在の意味があるという考えを持たせてくれた。そんな魅力あるキャラクターたちが私を再び学び、人間であることに対する自信を与えてくれた。繊細な少年少女にはふさわしくない表現も少々あるかもしれないが、それ以上に読む価値がある作品だと思える。作品から何かを学び取り、自分だけの信念を胸に抱き、未来を切り開く少年少女の助けになることを期待している。