小説感想
不老不死の体を手に入れられる代わりに、100年後には必ず専用の施設で安楽死させられるという制度を導入した未来の日本を描いたファンタジー小説です。
不倫相手の子供を誘拐してしまい逃亡犯となりながら子供を育てる野々宮希和子の視点の前編と、希和子逮捕後実の親の元に戻るが希和子との日々が忘れられず実の親に心を開くことが出来ないまま大人になった秋山恵理菜視点の後編の二編からなる小説です。ドラ…
時は1970年代、古き良き昭和の時代。とある田舎町に住むやんちゃな高校生たちと町の駐在さんが、ささいな出来事をきっかけに繰り広げるイタズラ合戦です。
ものすごい理論屋の主人公の独特な言い回しを中心に、もしあの時あの選択をしていたらというたらればで、4通りのサークルを選んでいた想定のそれぞれの場合でを4話に分けた物語である。主人公自身はもしも違うサークルに入っていたらと、他の話で入ることに…
王様のブランチ、ブックコーナーで特集が組まれていたのを見て興味を持った。しかし、さすが人気作品、図書館は50人以上待ちで、結果半年以上待つことに。
さいとうたかおさんの作品で有名な、国際的なスナイパーである、ゴルゴ13の出生の秘密に迫る日本の公安警察であり、また外事警察失敗の連続の物語です。
幽遊菓庵 春寿堂の怪奇帳 六 *実質の最終巻! 春寿堂の怪奇帳の本編の最終巻です!まだ、外伝がでるしく、本編を読んでもなんやかんやで続きそうな感じはするのですが。一応、一区切り。
「邪心 警視庁犯罪被害者支援課2」 堂場瞬一・著 犯罪被害者に対しての支援を専門とする部署を取り上げた小説です。警察小説はたくさんありますが、被害者支援というテーマで描かれた作品はかなり珍しいのではないでしょうか。支援課に勤務する主人公、村野…
「愚者の連鎖 アナザーフェイス7」 堂場瞬一・著 妻を亡くして一人で息子を育てるシングルファーザーの刑事、大友鉄の奮闘ぶりを描いたアナザーフェイスシリーズの第7弾です。警察小説の中の刑事というと、いかにも男らしい硬派な人物が多いように思います…
【陽気なギャングは三つ数えろ】【伊坂幸太郎】 伊坂幸太郎の陽気なギャングシリーズ9年ぶりの新刊です。久しぶりの新刊でしたが相変わらずの軽快さでスラスラとあっという間に読むことができました。おなじみの銀行強盗4人組の小気味良い掛け合いとテンポ…
我が家の問題(奥田英朗著)で、結婚したくなりました。 先日読んだ奥田英朗著の「我が家の問題」に出てくる夫婦が素敵で、結婚っていいものなのかなぁと思えてきました。 夫婦間の問題を題材にした短編集で、6作品が収録されています。 その6組の夫婦が、それ…
皇国の守護者 第1巻-反逆の戦場-佐藤大輔(さとうだいすけ):日本とロシアもし戦わば 20世紀初頭の日本とロシアとの間に戦端が開かれた場合どうなるか。という仮想戦記小説です。厳冬の北海道に、ロシアの大群が雲霞のごとく押し寄せてくるところから…
化学探偵Mr.キュリー 喜多喜久 ノーベル賞級(?)の推理 舞台はとある地方大学。主人公はそこに勤める新人大学職員の七瀬舞衣。 新任早々大学構内で起きた不可解な事件を何とかするよう押し付けられた彼女はモラル向上委員に相談するように言われる。 以後…
実写版シンデレラの王子様がたくましい! シンデレラといえば王道ストーリーの超有名作ですが、大人になってみて観たときに、「あれ…これでいいの…?」と何か違和感を持つ人もいるのではないでしょうか? アニメ版では、王子様はシンデレラに一目惚れ、ガラ…
デュラララ!!×2 承 第1話 「百聞は一見に如かず」 ついに待ちに待ったデュラララ!!二期。OPのクオリティ、作画、物語の面白さは一期と変わらず、むしろパワーアップしていて胸が熱くなりました。 作画に関しては、一期と比べて原作絵により近くなったか…
アフターダーク(村上春樹)を何度も再読 アフターダークは村上春樹(むらかみはるき)の中編小説で、読めばものの2時間で読み終わってしまう。しかし、この物語はそれよりも長い小説よりも理解するのにとても時間のかかった小説で何度も何度も読むことにな…
永遠の0(百田尚樹)を読んでの感想 永遠の0という小説を読んでの感想であるが、昔の日本の戦争の話と現代における日本人との対比がうまく構成されていて、とても面白かった。主人公の日本人男性が、確か司法試験浪人をしていて、一向に受からずに、家族に…