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ネタバレ注意!Serial experiments lain(シリアルエクスペリメンツレイン)アニメ最終回感想&あらすじ・それでも玲音は普遍の存在である事に変わりはなくて…。

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Serial experiments lain、アニメの最後は救いがあった

Serial experiments lainはアニメとゲーム、雑誌の連載が連動して始まった企画で、どちらもカルト的な人気を得ている。アニメは今も評価が高いし、ゲームも出荷数が少なかった事情もありプレミアがついている。
ゲームのストーリーは終始暗く心をえぐるような展開が続き、最後は……かなり心に鉛を流し込まれた気分になるものだった。気分が悪くなるというよりも、とにかく重苦しく底冷えするようなストーリー。それがゲームのlainだった。
そしてアニメのlain。アニメのストーリーも、序盤は不吉な予感をそこかしこに散りばめつつも大人しく話は進み、けれど途中から人の心や生活、主人公玲音の家族構成すら破綻するような展開が続いて、これはどういう最終回を迎えるのだろう……とヒヤヒヤしたものだ。

アニメの玲音は、神様を自称する男に「じゃあ、あなたを作ったのは誰」と逆説を突きつけることで彼の存在を打ち砕いた。そして、唯一玲音を認識する事の出来た男を壊したことにより、1人ぼっちになった。
玲音はもう1人の玲音の存在も否定し、完全に1人ぼっちでいる事を選んだ。この時の玲音の心境がとても切なくて苦しくて、泣いてしまった。半狂乱になった友人のありすに「ごめんね」と謝る玲音に心が痛くなった。みんなのために孤独を選んだ玲音に、あの内気な少女がそういう選択をした事に苦しくなった。様々な顔を見せてきた玲音だけど、玲音の本質は自分の部屋で着ぐるみのパジャマをつけてうずくまっている、そういう内気でさびしがりの少女だと思った。
けれども、アニメにはその玲音にも救いがあった。お父さんが戻ってきて、玲音に「みんな玲音が好きだ」と伝え、玲音は悪くないと話しかけるシーンでは玲音と一緒にぼろぼろ泣いてしまった。
それでも玲音は普遍の存在である事に変わりはなくて、でも大人になったありすに一度だけ接触した玲音が笑っていた事にひどく安堵した。玲音は孤独ではないのだとそう思った。
とにかく難しくてややこしくて、ともすれば電波系な物語ではあるけれど、1人の特異な少女の話であったと思う。
救いを求める人はアニメを。とにかくダークな話が見たい人には更にゲーム版をオススメする。最後まで玲音の物語を見届けて欲しい。