クオリティが高すぎるアニメ!Fate/Zero
冬木と呼ばれる街で行われる第四次聖杯戦争。7人のサーヴァントと7人のマスターが、手にした者の願いをなんでも叶えてくれるという聖杯をめぐって凄まじい戦いを繰り広げていく。
サーヴァントとして、ケルト神話の英雄、古代メソポタミアの王、征服王、アーサー王の伝説に出てくる円卓の騎士、ジャンヌ・ダルクに使えた元帥青髭など、一度は名前を聞いたことのある人物が召喚される。対するマスターは、魔術師夫婦、魔術師を殺す魔術師、ホムンクルス、師弟、連続殺人鬼など、全員個性豊かである。神話や伝説が好きな人は既存の知識を活用して見ることができ、知識のない人は詳しく知りたいと思えるような魅力的な人物として、史実にのっとってキャラクターが描かれており、厨二心がくすぐられる。
こうして契約を交わした7組のマスターとサーヴァントたちはそれぞれどのような想いで聖杯戦争に参加するのか。そして、主従関係とも言える契約がもたらすものはなんなのか。これを知っていくことで嫌いなキャラクターが一人もいなくなるほど感情移入することができる面白い作品だ。
聖杯を手にするのは誰だ。聖杯の叶える願いは何だ。その先に待ち受けるのは希望なのか、それとも絶望なのか。それは最後まで見て確かめるべし!
アニメは魔法少女まどか✩マギカの脚本をつとめた虚淵玄が関わっていることもあり、ストーリーはどこまでも深く人間味の溢れる物語となっている。作画も美しく、第1話が終わった瞬間思わず感嘆のため息を漏らしてしまうほどだ。声優の個性を生かすようなキャラも多く、自身の中では最高の作品である。是非見てもらいたい。