- CLAMP
一言感想
CLAMP先生が「なかよし」に連載した少女漫画。
魔法あり、冒険あり、何故か魔神(マシン)あり。
普通の冒険ものとは違うところがCLAMP先生。
おすすめ。
セフィーロという世界の平和を祈る優しいお姫様であるエメロード姫が悪の神官ザガートに攫われた。
姫が祈らないとセフィーロは崩壊してしまう。そのために召喚された獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風の三人の伝説の魔法騎士。
しかし召喚された理由はエメロード姫を殺すためであったのが真実でした。
セフィーロは一番心が強いと選ばれた者が祈ることで支えられた世界。
セフィーロのことだけを考えなくてはいけないのに神官であるザガートを愛してしまったエメロード姫。そのためにセフィーロのことだけを考えられなくなり、死んで次代の柱に後を託すために魔法騎士を召喚します。
しかしザガートもエメロード姫を愛していたために魔法騎士たちに愛する人を殺させまいと戦います。
これは見方を変えたら善と悪が逆さまで、愛する人を守りたいザガートが当然です。
ザガートは倒され、最後に魔法騎士である三人の前に憎しみの化身となって表れたエメロード姫。
光たちは姫の良心の懇願に、泣きながらエメロード姫を殺します。
誰も救われない衝撃の真実でした。
作品に関する思い出。
この3巻のラストに受けた衝撃は生半端ではありませんでした。
なにしろ正義だと信じていたものが覆されたのだと言ってもいいほどで、単純なRPG風漫画ではなかったのです。