- かずはじめ
- 作者デビュー作も収録のラスト巻。
面白いところ。
主人公「奥森かずい」の大学生時代も収録されているシリーズラストとなる第5巻。巻末に収録されている「#35 MIND ASSASSIN」は作者のデビュー作だそう、本当の意味でのスタートはこの巻のラストからなのですね。触れただけで相手を暗殺する能力者である彼の過去の姿が、そして現在の虎弥太との絆が描かれています。
好きなキャラ。
奥森かずい。全巻を通して、やはり彼が一番好きなキャラクターでした。能力者として自分の力に悩みつつ、最大限それを活かそうとする生き方はとても静的ではありましたが、熱く燃える信念を感じました。
好きなエピソード。
「#33 闇の追撃者」普段とは随分と雰囲気が違う話だな、と思いつつも虎弥太の成長が伺えるこの回はとても印象的でした。彼も随分大人になっていたんだな、と切なくなるエピソードです。
作品に関する思い出。
このスッキリとしたタッチの絵に憧れて真似して描いてみた事がありましたが、あの独特な雰囲気は出せませんでした。いつ見ても透明な空気感が素敵だと思います。
おすすめ。
始まりであり、終わりであるという事がとても印象深い巻でした。
作者に関して。
単行本発刊時犬も同居していたようです。動物好きなのですね。