面白い漫画を教えてください。

色々な「面白い!」を発信します。

スポンサーリンク

愛すべきアホな大学生がとても良かった。感想・書評『四畳半神話大系(森見登美彦)』ネタバレ注意(レビュー)。 #読書

【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

ものすごい理論屋の主人公の独特な言い回しを中心に、もしあの時あの選択をしていたらというたらればで、4通りのサークルを選んでいた想定のそれぞれの場合でを4話に分けた物語である。主人公自身はもしも違うサークルに入っていたらと、他の話で入ることになるサークルに入っている姿を夢想して憧れるが、結局どのサークルに入っても冴えない大学生を送ることになる。
主人公の悪友である小津という同学年の大学生にどのサークルに入ってもまわとわりつかれるのだが、この小津の「僕はどうやってもしょうもない学生生活になるのだから、そのことを承知の上で楽しんでる。」という発言やなぜか主人公が弟子入りすることになる(なんの弟子かは不明)樋口師匠の「我々を規定するのは我々の持つ可能性ではなく不可能性である。」の言葉があらわすとおり、結局この物語では無いものねだりをしても結局意味がなく、与えられたカードの範囲内で今をどれだけ強く生きるかまた楽しむかが大切であるということを体現している。この事が非常に当たり前であるが小説の追体験をつうじて思い知り、目から鱗であった。