表紙からもわかるように、シンプルな絵ですがとっても可愛らしく描かれていて、青沼さんの丸いほっぺたがとくによいです。この作者の作品は好きでほとんど読んでいますが、小難しいことは一切言わず、世にたくさんいるであろうごくごく一般の主婦目線でつづられているのがいいなぁと感じました。
今作は、アラフィフ女性の日常についてとってもユーモラスに描かれた一冊です。アラフォーの私ですが、将来の勉強のためとも思い手に取ってみました。
まず、39歳から40歳になった時のショックが大きかったという話が身にしみました。まさに今の私がそうです。1歳年を取っただけなのは変わらないのに、急に老け込んだ気分になりますね。でもその時に比べたら40代から50代になるのはたいした事ではないそうで、そう聞けただけで少しほっとした気分になれます。
また、将来に備えてパートの仕事を始めてみるというエピソードは、そろそろまた外で働いてみたいと考えていた私にも参考になりました。健康さえ気をつければ自由が手に入るらしい10年後がなんだか楽しみに思えてきて、読み終えた頃には前向きな気分になれる作品でした。