太平洋戦争中に行われた幻の甲子園と呼ばれる全国中等学校錬成野球大会が催されたそうです。そこではスポーツでありながら、選手を戦士と言い換えたり、死球になりそうな球を避けること、選手交代をすることも突撃精神に反するから禁止という決まりで行われたそうです。
スポーツに政治や社会の思想が持ち込まれたこと自体が恐ろしいことだと思うし、そんなことをして若者の精神が育ったり、社会の士気が上がると考えた非合理性にも呆れてしまいます。死球を本能で避けてケガをしないことでプレーを続けられるし、選手交代によって戦略に幅が出ることを否定したところで何も生まれません。スポーツやエンタメに思想や政治が介入した時に国が終わるということを改めて実感しました。これからもスポーツは誰にとってものびのび公平に行われるものでなくてはいけません。