感想
10年くらい前に読んだことがあった作品で従兄弟が貸してくれたので読み返してみました。主人公はJUDASという男性の性をもつ死神。なぜ死神なのかというとイブという少年にとりついているだけで、実体がないからです。
かなり筋肉質な体をしているようです。そのように他人にとりつかなければならないのはある聖人を殴った代償としてその人間に呪われ死神になってしまい、666人の命を狩らないと元の姿に戻れないのでイブの姿を借りて命を狩っているそうです。この作品は、題名もそうですが聖書をモチーフにしているところが面白いです。特にジューダス=ユダ、の裏切りを主としているのがなかなかこっていておもしろいなと感じます。
調べてみると、こんなふうに男性キャラが多く、色彩に黒を多用しているのはこの作者にしてはかなり珍しいというか異色を放っていることを知り、ダークファンタジーにピッタリな絵柄だとおもっていたので驚きました。とても真面目なシーンだとは思うのですが、響という男性医師の登場するエピソードではものすごくムキムキでマッチョ、加えて丸坊主、というかハゲの天使がいきなり1Pぶち抜きで彼のもとに現れるというシーンでは本気で爆笑して苦しくなってしまうほど笑いました。あんなに真面目なのにちょっとずるいと思いました。