感想
主人公はアシハラノナカツ国の次期長になる少年イズモ。彼はいきなり襲ってきた敵国のオオクスネの首長の兵士に命を狙われ、間一髪密航してきた少女さなえに助けられます。
歴史ものなのかははっきりしない感じなのですが、かなり古い、というか私の実家に置いてあった保存状態が悪すぎたせいなのか、昔の作品であるのにも関わらず、ろヒロインがとてもカワイイです。さなえの素性は分からないらしく彼女は鏡のみ所持していたようですが、生い立ちからいって明るい正確に育ったのは奇跡なんじゃないかなと思います。
途中途中で恋が芽生えるところがるのですが、例えば「オレが早苗を守ってやる!」と誓ったりするところが熱血な感じで非常にいいなと思いました。第3話の終り付近で、「とくべつふろく」と題されたさなえちゃんしおりがあるのですが手作業で切り取らないといけないのと、なんともいえないそのレトロ感に思わず笑ってしまいました。
当時の単行本でああいった閉じ込みの付録が付いていたということは、ファンサービスの一環なんでしょうね。それも、今のように初版限定というわけではないし買った人全員がしのふろくをもらうことができます。初めからファンだった人にはもちろん、途中や連載終了後にファンになった人にも平等でいいですね。はじめにこの作品を手にとった時、高橋留美子さんのような、みたことのある絵柄だなと思ったので当時の流行だったのだろうなと感じました。