- かずはじめ
- 明かされる、虎弥太の秘密。
面白いところ。
いつもは精神科医している主人公「奥森かずい」。普段はある凄惨な事件の為に記憶を「壊した」少年、虎弥太と一緒に暮らしている。かずいの力は触れるだけで相手の記憶と精神を破壊する事ができる暗殺者、その名もマインドアサシン。この巻では虎弥太と出会う事になった事件のエピソードや、大学時代の旧友との再会。家庭教師との関係に悩む少年の心、ドイツ留学で精神的に不安定になった女性のお話。とやや長めの4作を収録。
好きなキャラ。
高校生の頃のかずい。自分の能力に迷いつつ、自分自信の気持ちに迷いつつも冷静すぎる大人な彼は、見ていて少し心配になってしまいます。
好きなエピソード。
「#28 夏のひと」虎弥太との出会い、そしてかずいが恋した人とのエピソードが語られるこの回。巻の初番から、「MIND ASSASSIN」の設定の要ともなるお話が登場しておりとても読み応えがあります。普段感情を出す事がほとんど無いかずいの48ページの台詞は、それだけにとても重みがありました。
作品に関する思い出。
このスッキリとしたタッチの絵に憧れて真似した事がありましたが、あの独特な雰囲気は出せませんでした。いつ見ても空気感が素敵だと思います。
おすすめ。
この巻はどのエピソードもお勧めの話が多く、読み応えがあります。少し重い話が多いのですが、それでも引き込まれてしまい戻れないです。
作者に関して。
ピアノの練習をすると鳥が絶叫するそうです。歌う鳥を飼っていたのですね。