エンジェル伝説/最終回感想ネタバレ注意！主人公の北野誠一郎くんはただ、真面目なだけではなく思い遣りのある少年で…。

［天使の心を持った不良］エンジェル伝説

ヤンキー漫画全盛期だった時代、漫画に出てくるヤンキーといえば喧嘩ばかりだったり、主人公もチャラいキャラクターだったりという漫画が多かったのですが、エンジェル伝説は私にとって衝撃でした。
真面目な生徒が気づかないうちに不良のトラブルに巻き込まれるという展開はとても斬新でした。主人公の北野誠一郎くんはただ、真面目なだけではなく思い遣りのある少年で相手への優しさや謙虚な姿勢がかえって相手の誤解を生んでしまうというギャグ路線が主だったのですが、時折に見せる友人や恋人への思いを伝える場面はいつも心を打たれてしまいます。
個人的に印象に残ったシーンは北野くんに想いを寄せている郁乃がある中学生に頼まれ、不本意ながら北野くんと喧嘩をすることになります。
北野くんは無抵抗ながらも理由も無く殴られるのは嫌だと何度倒れても立ち上がり、最終的に郁乃が北野くんの事が怒ったり、嫌いという理由で喧嘩になったのではないことがわかり郁乃とこれからも友達でいられると思うと、自分の傷も忘れてしまうくらいに喜ぶシーンは北野くんの優しさに感動しました。
はちゃめちゃな不良漫画もおもしろいですが、大人の人が読んでもかん考えさせられる漫画だと思います。