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銀の匙(荒川弘)感想&あらすじ・農業高校の実態を見ているような、そんな作品…ネタバレ注意。

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銀の匙 作 荒川弘

代表作「鋼の錬金術師」で有名な荒川弘先生の作品です。
舞台は北海道のとある農業高校。馬の世話や牛の出産など、高校生ライフとは思えぬ授業内容思わず、『えっ?本当にそんなことしてるの?』と思わずにいられません。
少年漫画特有のバトル漫画などではなく、農業高校の実態を見ているような、そんな作品です。
もちろん、荒川ワールドも全開でギャグなども盛り込まれているので、荒川先生ファンの自分としては、外せない1冊です。
バトルシーンなど少年漫画お約束な描写はないものの、農業高校独特の授業風景やその内容がふんだんに描かれているので、学校見学をしている気分になりますね。
説明文的な台詞が多いけれど、すんなりと頭の中に入っていくのが不思議です。

そこは、荒川先生のギャグセンスとセリフの言い回し方が理由なのではないかと思います。
また、農業を専門職としておられる人たちの現実的な事柄もこの漫画から見て取れます。
8巻で借金が返せなくなり、あえなく離農してしまい高校を退学することになった同級生、駒場一郎くん。
主人公の八軒勇吾は、そのことをなぜ黙っていたのかと彼の幼馴染の御影アキに詰め寄ります。
そのシーンで同じく同級生の稲田多摩子が言った台詞が印象的です。
「それに、言ったところで貴方に何ができる?借金返せる?」
現実の厳しさが痛感させられるシーンでした。普通なら、何かしらの展開で借金が返せたりなどして、めでたしめでたしとなりそうですが、そうは問屋が卸さないのが荒川ワールド。
見ていて非常に辛いですが、私の一番好きなシーンです。