金色のガッシュ!!
雷句誠先生の週刊少年サンデー連載作品です。
魔界の王を決める為に、100人の魔物の子供を人間界に解き放ち、パートナーとなる人間とともに
戦いに勝ち残り、最後の一人が王となれるというのです。魔物の子は、呪文の書かれた本を
パートナーに読んでもらうことで力を発揮出来るという面白い設定でした。
最初は、普通のバトル漫画かと思っていましたが、そんなことはありません。
好きな回の一つで、このような話があります。
2人の主人公、魔物の子、ガッシュとその相棒、高嶺清麿は、闘いを好まない優しい魔物、コルルと出会いました。しかし、彼女は本の力で別の人格になり、無理矢理戦わせられていたことを知りました。自分がこれ以上誰かを傷つけることに耐え兼ねたコルルは、本を燃やしてこの闘いから自分を解放してくれるようガッシュに頼みました。
彼女の決意を汲んだ清麿は、くやし涙を流しながら、彼女の本を燃やしました。
この出来事が、ガッシュが王の闘いに本気で向き合うきっかけになったことでした。
コルルの話は、あらすじを思い浮かべただけで涙が出そうになるくらい感動する話でした。
他にもいくつも涙を流した話はありますが、私のイチオシ回は、この話ですね。
魔物ならではの考え方だなと思わせる設定や、魔物と人間という種族が違うもの同士が
協力し合うというところも好きです。心に固く決めたことがある者が真に強い者だなと思わせてくれます。