- 磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~
- 第三・五話 最高の一日になりそうで候
- 仲間りょう
一言感想
これは江戸時代ギャグ漫画と言うよりもっと越えた新ジャンルです
面白いところ。
武士志望が集まる学校が出ているのですが名前が武士道学校、略して武士校と言と本当にそんな学校あったかと史実なのか作者の想像になのかいまいちわからない所です。しかしそれで良いと思います。なぜなら作品の気だるい世界観がこれで余計に表現され何とも言えない感じに引きずってくれます。
江戸時代の話なのに校舎で出された問題文が「次の計算をせい。」と文字が左から右で書かれておりいような適当さが溢れてます。そもそも本当に横書きあったのと気にしてくるのですが別に江戸時代書くからって資料を読み漁る必要はない(作者が実際に読み漁って勉強してもそう見えないように書いている)と勇気付けられました。
好きなエピソード。
磯兵衛が日曜日だと思ってゴロゴロしてたら月曜日だったと言う所です。江戸時代当時曜日の事を知れる手段が少なかったんだろうなーという事がうかが知れるさんな知的さにあふれています。江戸時代って大変不便ですね
その他。
全編に通してあふれる異常なだらしなさを、畳で寝っ転がるとこの体制だと尻の骨の出っ張りが体にあたっていたいしじゃあ体制だと変えて寝っ転がると今度はこの部分が痛いし‥とそんなだらしなさを後半しばらく延々と表現する所です。思わずだからどうしたと言いたくなりますが気だるいときの人間はこんなものですよね。