ジョジョの奇妙な冒険第8話「悪魔」
待ちに待った、ジョジョの奇妙な冒険アニメシリーズ第三部です。第8話ではタロットカードの“悪魔(デビル)”を暗示する敵スタンドが登場します。殺し屋の“呪いのデーボ”とポルナレフの戦いです。
漫画でこの話を読んだときは、何ともグロテスクで残忍で下品な内容なのだろうと苦笑ものでした。
アニメではあのデーボのスタンドの気味悪さと、見えない敵への恐怖をどう描くのかが見ものです。ホテルの部屋のビジュアルは少々派手でしたが、シンガポールの観光地ということで色鮮やかに設定したのかもしれません。デーボの滑稽な登場シーンは笑えるシーンです。しかし、わざと見つかりやすい所に潜み、呪いのパワーで攻撃をし掛けるデーボのスタンドはなかなか厄介でポルナレフも苦戦を強いられます。
部屋にやってきたボーイが殺害される場面は黒く潰されていましたが、デーボのスタンドが凶器を振りかざすシルエットはなかなかに恐怖をそそります。とにかく、奴のスタンドは下品で残酷な性根をそのまま投影されていて、まさに吐き気を催す悪なのです。
機転を効かせたポルナレフが華麗な剣さばきで敵を圧倒するシーンはスカッとします。漫画の雰囲気を壊さず、映像の動きと音声で更なる世界観を描いた素晴らしいアニメだと思います。