今でも何度でも読み返したくなる色あせない恋愛マンガです。
面白いところ。
どこにでもあるような展開の恋愛マンガではなく、ヒロインである響子さんがまず未亡人であるというところから始まるので興味を惹かれます。
だからといって重々しい展開はまったくなく、この作者ならではのゆるさやギャグがふんだんにちりばめられているので、するすらと読むことができます。
キャラクターも魅力的で、管理人の音無響子さんなんかは今で言うツンデレのはしりなのではないかと思います。
ほかにもこの作品の舞台である一刻館の住人は個性のある人ばかりで、日々の生活も飽きずに見ていくことができて面白いです。
好きなエピソード。
三鷹さんが結婚するところです。
今で言うイケメンで女遊びの激しかった三鷹さんですが、明日菜さんの飼っている犬の妊娠の報告を本人の妊娠と勘違いして責任をとって結婚することとなります。
それまで遊んでいるようなイメージだった三鷹さんですが、このしっかりと責任をとったこの一件をとおして好きなキャラになりました。
好きなところ。
登場人物が結構みんなふらふらしているところが好きです。
みんながみんな思いっきり一途というわけではない、だからこそこの微妙な三角関係のようなものがうまく機能して面白いのだと思います。
それが別に嫌な印象を与えてくるわけではなく、むしろあの最高のハッピーエンドにつながっていったのではないかと思います。