」で便利でお安く。ピンの「ちっちゃいおじさん」エピソード、大好きです。
面白いところ。
朝のSHR（ショートホームルーム）の前に、体育教官室でピンにつかまっていた風早。何の話をされているかと思えば、前日のピンの酔っぱらい話！でもそれが、めっちゃ面白いんです。「ちっちゃいおじさんを見た」と言い張り、その様子を事細かく真剣に説明するピン。おじさんたちが、仲間を台にして一人ずつおちょこの中に入っていき、最後の一人は先に入った人に手を引っ張ってもらって中に入ったんだとか。早く教室に行きたい風早を無視して、「うまくできてんだよあいつら…」と遠い目で話すピンは、本当に面白いです。
好きなところ。
貞子（爽子）が自分の地位を上げるために、あやねや千鶴の根も葉もない噂を流したり、2人を利用したりしている…。そんな噂を他の女子から聞いた当人たちが、「ばっかばかしー！」とゲラゲラ笑い飛ばすシーンが好きです。2人の涙を流しながら笑いまくる姿もいいですが、特にお気に入りの箇所は、千鶴の「どんだけ演技力あんだって話だよ！！紅天女候補かっての！！」というところ。まさかこんなところで「ガラスの仮面」ネタが登場するとは…！ガラスの仮面ファンとしても、嬉しい限り。ちなみに、ガラスの仮面は千鶴の愛読書らしいです。注釈がついてました。
おすすめ。
「黒沼爽子悪女説」の噂が流れたことにより、爽子と千鶴・あやねの間に誤解が生まれてしまうエピソードです。物事のすべてが見えている読者は、そのすれ違い方に悶々としてしまいます。でも、この悶々がなければ、その先の感動も生まれない！…というわけで、とっても大事なエピソードだと思います。個人的には、君に届けは2巻が1番好きです。
