「愚者の連鎖 アナザーフェイス7」 堂場瞬一・著
妻を亡くして一人で息子を育てるシングルファーザーの刑事、大友鉄の奮闘ぶりを描いたアナザーフェイスシリーズの第7弾です。警察小説の中の刑事というと、いかにも男らしい硬派な人物が多いように思いますが、大友はそれとはまったく真逆の優男であるのが異彩を放っていて面白いです。完全黙秘を続ける連続窃盗犯の取り調べをするところから、物語は進んでいきます。
犯人の若居は、決して馬鹿者でも極悪人でもないことが、次第に明らかになっていきます。でも自分の居場所を求めて、後戻りできないほど悪い方向へ行ってしまう負の連鎖が悲しく、考えさせられるものがありました。そして、シリーズ第1弾の頃には幼かった大友の息子、優斗も中学生になり、悪い連中と付き合う友人を気遣うような優しい子に成長していて、感無量でした。また、絆を深めてきた後山参事官との別れの場面は、とても寂しさを感じました。大友は公私ともに大きな変化の時期にきているようなので、次の展開がどうなっていくのか楽しみです。
ありがとう寄稿。
このタイトルの意味についてクロカンは更に選手達に投げかけるのです。この答えをどの様に導くのかがかなりカギにもなってくるものです。
クロカン10巻第5話「本物の集中」(三田紀房)感想&あらすじ・両エースの投げ合いが注目されるのです…ネタバレ注意。 #マンガ - 面白い漫画を教えてください。