感想
ずっと女子校育ちで極度の男性恐怖症の高校生、芦原向日葵は友人の勧めでいつもすれ違う男子高校生の甲斐悟に告白するところから物語が始まります。付き合うことになった二人ですが本当にすこーしずつ進んでいく恋になんだか和みます。
ただ、度胸試しという意味合いで告白したというのにはどうにも納得いきません。読み進めていくうちにいろいろなイベントをこなしていくうちに少しずつ惹かれていくようなのでそういう恋もありかなと思えますし、まんざらでもないような態度にはかわいいなと思えます。題名のはじおつ。は「はじめてのおつきあい」の略だそうです。悟のほうの包容力が高いのか、誠実だからなのかとても健全でかわいらしい交際だなと思います。このまま結婚まで行けばいいのになと思ってしまう自分がいます。面白いのは最初のうちは本当に挨拶するだけでも精一杯で、メールアドレスを交換するというだけでもうものすごい戸惑いや迷ったり恥ずかしがったり頭に紙袋をかぶるという奇行に走ったりと大変な1日になっているようですが、次の日にメールを交わすようになってからかなり絆が深まったようでホッとしました。やっぱりこのご時世メールって本当に便利だなと思います。最初は別れさせようとするクラスメイトに不快に思っていましたが円満に仲良くなっていくので和みました。