TVアニメ PSYCHO-PASS
- 総監督 本広克
- ストーリー原案/脚本 虚淵玄(ニトロプラス)
- キャラクターデザイン 天野明
リアルに基づきつつも仮想的な近未来を描いた、魅力溢れる作品
面白いところ。
人間の心そのものが数値化されるようになった未来。そこでは犯罪に関する数値も「犯罪係数」とされ、それに基づいて犯罪者が裁かれるようになった。この数値の俗称を「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び、これによって職業までもが決められてしまうようになった時代を描いてある。
最初見たときは、就活が楽そう!と考えていたが、ストーリーが進むにつれ、サイコパスの欠点も見えてくる。第6話にて、縢秀星(かがりしゅうせいCv.石田彰)が常守朱(つねもりあかねCv.花澤香菜)との会話で、自分のサイコパスは犯罪係数を超えてしまっているため、職業なんて選べなかったと暴露する。実際に犯罪を犯していない人も色相が濁っている(=犯罪係数を超える)と、犯罪者とされ、隔離されたり逮捕されたりしてしまうのだ。
好きなキャラ。
狡噛慎也(こうがみしんやCv.関智一)と槙島聖護(まきしましょうごCv.櫻井孝宏)。
この二人は敵対しながらも、どこか共通した部分を持っており、それぞれ違った魅力のある人物である。声優さんはさすがベテランといったところか、この作品の世界観に引き込まれる上手さだった。
おすすめ。
この作品は現代の無機質になってしまった社会を投影した部分もあると思う。アニメに興味がない方にもお勧めできる作品だ。