「陸王」1年の大半の涙は、このドラマで流しました。
TBSの日曜9時のドラマは、毎回、見ごたえのあるドラマが多くて楽しみにしていますが、今年秋から始まった「陸王」は、とても良かったです。なんと言っても、『こはぜ屋』の社長である役所広司さんが、とても魅力的でした。
情熱的で、涙もろくて、こんなに情にもろい社長のもとで働く従業員は幸せだろうなと、いつも思いながら見ていました。自分の会社を心の底から愛していて、従業員のことも大事に思っているからこそ、伝統にしがみつくだけでなく、足袋を使ったランニングシューズを開発して、会社の発展を望み、実現していく姿には、本当に惹きつけられました。そして、オーディションを受けて、「陸王」の出演を勝ち取った竹内涼真さんの演技も光っていました。陸上選手として、挫折を味わっても、もう一度、復活したいという強い思いが伝わってきて、懸命に走る姿には何度も泣かされました。無駄なシーンが一つもなく、日曜日の夜に「陸王」を見ると、明日から1週間、また頑張ろう!という気持ちが湧いてくるような良いドラマでした。