まさかこんなに引き込まれる話だとは思わなかった。純粋に楽しめる。
面白いところ
結婚式の前日をテーマとした物語なのだが、最初読んでいてなんでこの二人は明日が式なのにこんなに落ち着いていて新婚らしくないといえば変だが新婚らしくないんだろうと思ったら最後に姉と弟だったという事が分かった。まかさ弟だとは思わなかった。
好きなキャラ
姉も弟も好き。
好きなエピソード
姉が夕飯を作るのに何食べたい?と聞くのに弟は「なんでもいいよ。」の一言。張り合いないなーと言った後「なんでもうまいじゃん。」とまた一言。ちょっと嬉しそうになる姉。たった数コマの会話だがとても好き。
最後のコマ、「さーあて歩いてやりますか、ヴァージンロード」と呟く弟を背後から描いているのだが寂しさもやはりあるのかなと思った。あと、私には「俺の最後の仕事」と内心思っているんじゃないかな、と思った。
好きなところ
夜同じ部屋で寝るのだが、「泣くとブスになるよ」の姉を気遣うぶっきらぼうだが優しさのある一言が好き。
おすすめ
画風が暖かく、細部まで描き込まれているので話だけでなく絵も見てほしい。畳の目や引き戸の木目など。
その他
こんな数ページしかない短編でぐっとひきつけられてしまう。絵もとても温かいので読んでいてほろっときそうになる。