ダレンシャン 12巻〜運命の息子〜
小説が原作の漫画で、最終巻です。
原作と同じ巻数で描き、キャラクターを忠実に再現するのが約束だったようです。
少年コミックですが、絵がとても綺麗で女性でも読みやすいと思います。
登場人物はとても個性豊かで、表情と感情の描き方が上手いです。
何度も涙をこらえながら読み進めていきました。
ダレンとクレプスリーへの復讐を誓った親友、スティーブとの最後の戦いです。
かつての親友を死に追いやる、というのはどんな気持ちなのでしょう。
ダレンにとっては大切な人たちを奪われ、一族を担った戦い。
逆にスティーブは一族よりも、復讐したいがための戦い。
背負っているもの、今までの代償が違いすぎます。
ダレンにとって、とても辛い戦いだったと思います。
ダレンとスティーブは何かに気づいた目線を送り合います。
ダレンは瀕死のスティーブを挑発し、スティーブの手で自身に深手を負わせます。
今まで全て敷かれたレールの上でもがき、踊らされていただけ。
予言通りにさせるものか、と二人は言葉を交わさなくても気持ちが通じ
ダレンとスティーブは二人で川へと身を投げます。
流石親友!と思えるシーンでした。
その後の展開については伏せますが、とても感動的な終わり方でした。
漫画、ダレンシャンの素晴らしい所は、グイッと世界に引き込まれるところです。
もしかしたら、私が住んでいる街にもバンパイヤが?と思わせてくれるような臨場感。
原作も読んでみたいし、映画にもなっているのでまだまだ私とダレンの物語は終わりそうにないです。