「ラストゲーム」8巻 天乃忍・著
ここまで来てようやく柳への恋心を自覚した九条さん。ずいぶん長い道のりだったので、読者としても感無量でした。九条さんが柳を前にして嬉し泣きをするシーンは、ものすごく可愛らしくて胸打たれるものがありあした。
あくまで中立の立場を貫きつつもずっと九条の味方だったしおりと、気が強く女子力の高いライバル桃香。この女子3人組が女子会を開くことになるなんて、何だか意外にも感じますが、いい組み合わせだなぁとも思いました。
そして、学祭でテーマパークのペアチケットを巡ってバッジの争奪戦を繰り広げる柳と相馬が面白かったです。二人ともなりふり構ってられない必死さが全開で、笑えました。
また、柳と九条さんがデートをするエピソードは、完全にギャグになっていて大爆笑しながら読み進めました。良かれと思ってやっていることが、ことごとく裏目に出てしまう九条さん。二人とも見当違いな方向に考えが暴走していてすれ違いまくっているのには、相変わらずヤキモキさせられました。