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この世界の片隅に【8/12放送 第5話】「静かに、ただ確かに戦争の恐ろしい足音が近づいてきます」【テレビ感想2018年ネタバレ注意】。 #TV

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第二次世界大戦中の広島を舞台にした、話題のドラマの5話です。
この回では静かに、ただ確かに戦争の恐ろしい足音が近づいてきます。

5話の始まりは、幼馴染で水兵になった水原が、船が停泊中とのことで主人公のすずに会いにきます。
少し強引で図々しい水原の態度に、周作の家族は少し困った様子。
また、いくら幼馴染でも嫁ぎ先に会いにくるなんて…と複雑な気持ちのようでした。

しかし、水原が会いにきた真意は、次は会えないかもしれない、これが最後かもしれないという状況の中だったのです。
約束が出来ない状況で、当時の人々はとても純粋に、そして自分の気持ちに正直に生きていたんだなあと力強さを感じました。

その後、すずの兄の訃報を聞き、周作と二人で帰郷しますが、兄の骨箱には石一つだけ。
開けてはいけない骨箱を母親は開けて確認し、兄は死んでいないと思っていましたが、この意味は戦地で兄の集団が全滅したため骨を持ち帰ることができなかったためのようです。
自分の息子の骨さえも戻ってこない、抱きしめてあげることができない母親の辛さを重く感じました。
生きているか亡くなっているかわからない状態で、どこにも悲しみも怒りもぶつけることができない無力さ。
そして、亡くなってしまったことを悔いてはいけないという、当時の宗教観も表現されており、なんとも言えない虚無感があったことでしょう。

また、リンと周作のように愛し合っていても結ばれることのない二人だったり、お見合いから結婚したすずと周作のように、現代ではもう見ることのできない当時の複雑で、自由のきかない日本背景も描写しています。
薄暗く、将来の見えない日本で、生き抜くために力強く協力し合っていく様は、今後二度と戦争を起こしてはいけないという思いと同時に後世に伝えていくべきだと思いました。
戦争を体験した人が年々減り、真実が語られることが少なくなった今、こうしてドラマやメディアで思いを伝えていくことがとても重要だと思っています。

ぜひ、若い世代にも見て、感じて、自分の先祖の体験を知ってほしいです。