金剛寺金剛という生真面目すぎて面倒臭いことになっている女子高生と、地獄からやって来た心の優しい鬼で男子高校生の樺山プリンの二人の恋を描いた物語です。
作中では主人公が地獄から来た鬼だとか、金剛寺さんの父親が熊殺しの柔道家だとか、その他もろもろ脇のほうに出てくるキャラクターの様々な過去や想い、これからの未来などが描かれていますが、それらはすべて「これは本編とは大きく関わりの無い物語である」とされています。ではその本編とはなにかというと、「金剛寺さんと樺山くんがイチャイチャすること」です。第一巻では二人の出会いから交際開始までが描かれていますが、高校生二人とその二人の回りを取り巻く環境は実に幸せに溢れていて良いです。作者自身楽しんで描いているとコメントしており、その事が良く分かります。読んでいるこちらも楽しくなる作品です。ドロドロした恋愛ものには飽き飽きしたという人に、一服の清涼剤としてオススメします。