1/4 2:05~3:54 「猿の惑星:創世記」
著名なSF映画の前日譚シリーズ・第一作。サルたちが知能を獲得した経緯と最初の衝突、人類の衰退への道を描きます。
原典「猿の惑星」に関して、(キリスト教的な)特権性をはく奪された人類、という言説を目にしたことがありますが、本作の面白いところは、サルたちを単なる支配者ではなく、抑圧された者たちの反乱として描いている点です。この多面的な視点が、現代に「猿の惑星」が作られる意義だと思うな。人間である主人公のウィルを慕いながら、サルたちのリーダーとなっていくシーザーとの別離が、物語に深みを与えます。
もう一つの見どころは、なんと言ってもアクション。サンフランシスコの町で猿たちが暴れ回ります。金門橋を舞台に、ヘリや銃火器を行使する人類相手に、知恵と腕力(!)で戦うさまが印象的。