「うちはおっぺけ 3姉妹といっしょ!」5巻 松本ぷりっつ・著
「うちの3姉妹」の続編としてスタートしたこの作品も、早いものでもう5巻となりました。相変わらずの面白さで、3人は中高生になってもつっこみたくなるネタ満載で、一冊読み終えるまでに何度もおなかを抱えて笑いました。これは笑いをこらえるのが難しいレベルなので、電車の中で読むのはやめておいた方がいいです。
長女のフーちゃんはなんともう高校3年生だそうですが、家族一メルヘンでおっぺけぶり健在なのですね。次女のスーちゃんがそんな姉を「いいないつも楽しそうで…」とひくーいテンションで見つめていたのがおかしかったです。
もちろん思春期で難しい年頃ですし、大変なことや悩みだってそれはたくさんあるのでしょう。でもそういう点には触れずに、ひたすら楽しい話に終始して描かれています。個人的にはもう少しブラックなエピソードがあってもいいのではとも感じますが、なんだかんだ言って理想の家族で憧れます。一見ごく普通だけれど深い絆で結ばれている様子が本当に素敵で、こういうのを幸せというのかな、なんて考えさせられる一冊でした。