「逃げるは恥だが役に立つ」5巻 海野つなみ・著
みくりの過去の苦い恋愛経験が語られました。確かにみくりも口が過ぎるところがあったのかもしれませんが、それはお互い様ですよね。意地になって傷つけ合ってしまった過去は、今になって振り返れば反省点も多いと思いますが、大学生同士の恋愛ではこういう例も多いんじゃないかなと感じました。
一方、みくりのことをあっさり好きだと認めた風見さんを警戒した百合は、話をつけに乗り込んでいきます。なんだかんだいって、百合は姪のみくりのことをとても大切に思っていることが伝わってきて温かい気持ちになります。始めはイケメンだけれど嫌な奴としか思えなかった風見さんですが、意外といい人だということが分かってきましたね。偏見の目で見ていたことを反省した百合もまた、考えるところがあったようです。
そして、みくりへのバースデープレゼントに何を贈ろうかさんざん悩んだ末に、賞与という名目で現金を渡した平匡には笑ってしまいました。もう少しプライドを捨てれば前進できそうに思うのですが、なかなか難しいですね。