そこをなんとか10巻：麻生みこと/感想ネタバレ注意！あらすじ・新米弁護士である改世楽子の奮闘ぶりを描いたマンガ、未婚の母になったせいで会社を不当解雇された湯川さんの話…。　#COMIC

「そこをなんとか」10巻　麻生みこと・著

新米弁護士である改世楽子の奮闘ぶりを描いたマンガの10巻です。
冒頭は、未婚の母になったせいで会社を不当解雇された湯川さんの話でした。この湯川さんは金銭的な補償を求めるのではなく、解雇無効を求めて復職を希望したところがすごいなと思いました。だって労働審判を申し立てた会社に戻っても、気まずくて働きづらくなることは容易に想像できてしまいますよね。

それでも頭を下げてまた元の部署へ復帰し、必死に頑張る湯川さんの姿には胸打たれました。そんな湯川さんを連れてきた事務員の久保田さんも、子育てが一段落したので弁護士の予備試験に挑むことにしたとは、心強いですね。今後の展開が楽しみです。
また、楽子の同期の弁護士である赤星を狙う美人秘書のエピソードは印象的でした。この秘書は、女特有のねちっこい裏工作をして赤星を手に入れようと画策するところが不快でした。しかし赤星が楽子には外面だけでなく本性を見せていることを知って負けを認めるくだりが、面白かったです。