「それでも世界は美しい」11巻 椎名橙・著
倒れてしまったニケには現存する解毒剤が効かず、このままでは死に至ってしまうというシリアスな展開に、ハラハラしながら読み進めました。ニケを救えるかもしれない唯一の希望は、危険地帯である惑いの森にいるという伝説の大魔女カッサンドラ。リヴィウスはたった一人で、カッサンドラの元へ切り込んでいくことを決意したのでした。
ニケが倒れた時にはどうなることかと先が予想できなかったのですが、こうきたかーとワクワクする物語の進み方に胸がおどりました。リヴィウスの旅立ちのシーンで、カラがはじめてのおつかいみたいな光景だと言ったのには大爆笑しました。そして、順調に惑いの森に一番近い宿場街までたどり着いたリヴィウスですが、子ども1人では宿に泊めてもらえません。困ったリヴィウスはなんと女装して、可憐さをアピールして宿を確保したのでした。こんなかなりプライドを捨てた行動や、その後出会った盗賊団の頭領ジシンに対して自分から心を開くなど、リヴィウスの成長ぶりがまぶしかったです。
ありがとう寄稿。
そんなニケを逃がす手引きをしたのは、意外にも皇弟様とファラハでした。このファラハは初登場こそ敵意をむき出しにしていましたが、砂の皇国編では終始大活躍していて、好きなキャラクターでした。
それでも世界は美しい6巻(椎名橙)感想&あらすじ・ニケは砂の皇国に必要な存在だと強く思った皇太子様と若衆は…ネタバレ注意。 #マンガ - 面白い漫画を教えてください。