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映画感想レビュー「おみおくりの作法」評価・主人公はイギリスの民生委員、ジョン・メイ…(ネタバレ注意)。 #MOVIE

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「おみおくりの作法」に理想的な職業人生の締めくくりを見る

主人公はイギリスの民生委員、ジョン・メイ。身寄りのない人が亡くなった際に、親戚、知人、友人などを探し出し、葬儀を手配する業務を担当しています。全く関係者が見つからないことも珍しくありませんが、遺品を手掛かりに生前の生き様を想像しながら、まるで親しい人のようにリアルな弔辞を作成することもあるほど仕事熱心です。
そんなジョンがリストラされることに決まり、最後に担当することになった死者は、自分の住む団地のちょうど向かいの部屋に住んでいた人でした。特別な縁を感じて、完璧な葬儀を出そうと奔走します。故人を知る人を訪ね歩くうち、過ごした先々で、突出した逸話を残して歩いた人だったことが分かってきます。例えば「フィッシュアンドチップス店を営む恋人に横恋慕した人の腕を、店の厨房にあるフィッシュアンドチップスの揚げ油の中に突っ込んであげようとした」「勤務先で労働条件改善のため労働者の先頭に立って闘争し、成果が上がったところで製品に異物を混入して失踪した」などなど。旅の中で、心惹かれる相手にも出会えます。
イギリス映画らしく、どちらかといえばバッドエンドに分類される結末を迎えますが、職業生活の締めくくりに、これだけ強烈な印象を受ける案件に巡り合えるのは、非常に幸せなことなのではないかと感じました。もはや死人に口なしとなった故人に、あたうる限り丹念に対応する姿に背筋が伸びる思いがしました。