きのう何食べた?第九巻よしながふみ著
長年愛読している漫画です。
よしながふみさんといえば大奥が有名ですが、この作品はお料理本当しても成り立つ秀作。
主人公が節約をしながらも毎日美味しい手料理を作っていく模様がつぶさに描かれています。
この本を読んでいるとそこに出てくる料理が食べたくなるのはもちろんなんですが、主人公の動きになぞらえて作り方が明記されているのでお料理自体をすごくしたくなるんです。
この巻にはラタトゥイユや生鮭のムニエル生姜ソース、なんちゃってローストビーフ、イカ大根、かぼちゃサラダなどなど食欲をそそるメニューがずらり。
主菜、副菜ともにちゃんとお話に出てくるのでとっても参考にしやすいところも気に入っています。
と、なんだかまるで料理本の紹介をしているみたいになってしまいましたがもちろんストーリーも面白いですよ。
主人公は基本BLですがいやらしさは全くなし。
今の世の中で同性愛の方達がどう生きていくのかという興味深いテーマをさりげなく現実的に表現されています。
主人公はパートナーと二人暮らしなわけですが、巻を追うごとに二人の絆が深まっていくようでホッと心が温かくなる場面もあり優しい気持ちになれる一冊です。