タカヤ -閃武学園激闘伝-、方向展開からの吃驚な最終回
私は少年ジャンプで短期(単行本でいうと5巻ぐらいまで)で打ち切られてしまった漫画が大好きです。
大衆受けする作品でなくとも荒削りで勢いのある作品、個人的には面白く感じるのに固定ファンがあまりつかなかった作品がたくさんあります。
その中でも今回は『タカヤ』という作品についてです。
最初は主人公のタカヤは全然格闘技ができないのですが、ヒロインとその兄と修行をすることで少しずつ強くなっていく、そして競い合えるライバルと巡り合い切磋琢磨していく、という王道の少年漫画という感じでした。
そして少年漫画の王道中の王道、格闘トーナメントが始まると主人公のまっすぐな生き様を目の当たりにして変わっていく対戦相手、そして対戦後芽生える友情とまさに完璧な少年漫画でした。
ただ、トーナメント編が終わった後、謎のファンタジー編が始まりました。
ヒロインが行方不明になり、主人公がなぜか異世界にたどり着き記憶のなくしたヒロインともの世界に頑張って戻るんだ、という展開になりました。
おそらくそこから人気がなくなったのか、ファンタジー編に入ってすぐに打ち切られてしまいました。
正直私はファンタジー編も好きで、もっと続きが見たいと思いました。
最終回の最後のページは主人公の必殺パンチ『螺煌旋』を、ヒロインと共に剣を持ち『W螺煌斬』という技を繰り出して終わるのですが、いわゆる「僕たちの冒険は始まったばかりだ」エンドでした。
私が気になったのは主人公とヒロインの仲でした。
序盤からお互いに好意があり、良い関係だったのですが、記憶をなくした状況から再びその関係までもっていけるか、という点は気になっていたのですが、最終回で仲良く2人で必殺技を出していたので、それなりの仲になったのかなという感じでした。
個人的には、できればもっとそこまでの過程を描いてほしかったなという感じでした。
なんにしても記憶に残る作品でした。