バッテリー第7巻 原作 あさのあつこ
4ヶ月の活動停止後集まった野球部には、原田、沢田をリンチした3年生の姿はありませんでした。3年生は引退時期でしたが、顧問が対外試合を申し込むと言います。相手は全国大会ベスト4。あまりにもレベルが違うので紅白戦を行って3年生のレベルを校長に見てもらって対外試合を申し込んでもらう狙いです。
3年生の相手は原田、永倉の1年生バッテリーです。野球は1点も取られなければ負けないので、原田は点を取られないから勝てるという気持ちです。試合は評判どおり3年生チームの1・2番を三振に打ち取ります。しかし、3番バッターにはバントヒットを決められ、さらにミスも重なりツーアウト2塁のピンチを迎えます。今まで力でねじ伏せてきたバッテリーに球が速いだけでは野球はできないと言うことを見せつけます。サインプレーなどしたことがない1年生チームは浮き足立ちます。特別ルールで4回までしかないので本気で勝ちにくる3年生の圧力があります。永倉は原田の力で勝ってきたこと、自分のミスで負けるかもしれないことのプレッシャーを初めて経験します。キャッチャーは守備の要ってそういうことなのですね。