面白いところ。
人が人を喰らうという食物連鎖ー。喰種(グール)達は一般人と同じ食事を食べる事が出来ない。しかし社会生活に馴染むすべとして「人であるフリ」をしなければならない。不気味な設定で始まるストーリー展開だが、病んだ現代社会の精神葛藤が凝縮されている。
好きなキャラ。
霧嶋トーカ、ツンデレのヒロイン。喰種として生まれつき、多くの謎と悲しみを抱えた故に強く美しい。
個人的には正体を隠す喰種のマスク屋をしているウタがセクシーで好き。
好きなエピソード。
主人公の金木研は、大人しく冴えない少年だったが「#63編:喰種」虐待実験を経て目前で殺害された親子の死から、喰種として開眼し人格が強靭になったシーンが見物である。強さと反して悲壮感が漂いゾクゾクする。
おすすめ。
虐待シーンは残酷だが、およそ今の時代に相応しくイラストも成長しグロテスクながらのめり込む迫力がある。遂にアニメ化が決定、この後のストーリー展開と、アニメ化でどこまで残虐シーンの表現を原作に近づけるか、楽しみである。
当初事故とされた喰種・神代リゼの肝臓移植より喰種でも人間でもある身体となった金木研が、今後どう活躍していくか、リゼ生存発覚から今後のクライマックスが見逃せない。
作者に関して。
キャラクターの描き分け、個性やネーミングが魅力的である。それぞれ闇を抱えて生きる喰種の雰囲気が表現されていており、冒頭より加速してタッチがリアルに上手になっていくのが読み手側としても楽しい。