SWAN 白鳥
有吉京子の長編バレエ漫画です。北海道の小さなバレエスタジオから世界的ダンサーになる真澄が主人公で、驚くほど、邪魔をしたり嫌がらせをする登場人物が一人もいなくて、バレエ漫画にしては珍しいともいえると思います。
ストーリー展開は、真澄が自分との闘いを通して、技術的にも精神的にも成長していくところが見どころですが、コンクールなどにからませていくので、緊張感があって、次へ次へと読み進めていってしまいます。また絵がとても素敵で、バレエという動きをとてもよく表現しているので、その世界に引き込まれていってしまいます。
長い年月を経て、近年続編が発売され、電子ブックで買いなおして最初から、読んでいますが、変わらぬ感動と、続きを知ることができた喜びを感じています。今も連載途中でもあり、また真澄の娘を主人公にした作品も発売されているので、合わせて読んで楽しめます。