おもいで金平糖/持田あき
食べると不思議なことが起きると言われている「あまなつ屋のこんぺいとう」を食べた人たちのお話が一巻では4話、二巻では3話収録されています。どれも涙が出そうな程、切ないのにどこか心温まる話ばかりで、持田あきさんの美しい絵がより一層物語を引き立てます。
持田さんの存在はりぼんで連載されていた「ブルー・リボン」で知りましたが、やはり彼女の漫画のなかでも、この「おもいで金平糖」がぶっちぎりで好きです。もともと私が長編漫画が苦手なのもあるので(笑)、私と同じように短編が続くものが好きな方には読みやすいかと思います。お話とお話の合間のページでは、実姉である槙ようこさんとの幼いころの想い出や、漫画を描いている間に起こった面白おかしいできごとも記載してあり、大変微笑ましいです。
優しいきもちになりたいとき、少し泣きたい気分のときにオススメする漫画です。