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プラネテス2巻(幸村誠)感想&あらすじ・星野八朗太が薄暗い部屋で一人、自身の葛藤に対して…ネタバレ注意。

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一言感想

激しくも歪んだ信念。

面白いところ。

主人公の星野八朗太が薄暗い部屋で一人、自身の葛藤に対して「全部オレのもんだ。孤独も、不安も、苦痛も、後悔も」と吐いたシーン。
八郎太の冷めた心に「愛がない」と無遠慮に入り込んでくるヒロインの田辺愛の存在が我慢ならない。田辺はことあるごとに「愛」を説いてくる。八郎太の〝葛藤〟は田辺に対して「心を開け」と迫る。だが八郎太は先のセリフを吐いたあとに「もったいなくてタナベなんかにやれるかってんだよ」と続ける。
ここのシーンが自身を追い詰め、行き場をなくした感情がせめぎあっていて、息を呑む。

好きなキャラ。

田辺愛。愛を説く(というほど高尚ではないが)姿が、三巻に書かれる出生に繋がっていて、愛おしく思う。

好きなエピソード。

『サキノハカという黒い花 後編』の結末。有人木星往還船〝フォン・ブラウン〟のクルーに選抜されるべく試験を受けている八朗太は、フォン・ブラウンを破壊しようとするテロに巻き込まれる。田辺や父親の五郎を巻き込みつつもテロリストから逃れようとするが、八郎太はいよいよ力で障害を排除しようとする。テロリストのハキム(選抜試験のメンバーで正体を隠していた)を追い詰め、射殺しようとする。その場に居合わせた五郎は、田辺に八郎太を止めるよう叫ぶ。慌てた田辺は反射的に八朗太に唇にキスをする――。普通ならこんな解決は納得いかないのだけど、この愛というキャラクターと物語の設定が、良しとさせたので、やはりこのエピソードはお気に入りだ。