- 冬木るりか
一言感想
アリーズの大本命、神々が転生した意味とは別のハデスとベルセフォネーにとっての転生した意味の話です。
ベルセフォネーである亜理沙の記憶は前世における母親のデメテルによって封印されていました。封印が解けた時に思い出したのは「自分が愛し愛されるものに大いなる力を与えること」でした。
本来ならばハデスにすんなり渡すものと考えますが、ハデスは母デメテルを愛しているという思いから、デメテルが自分をかばって死んだこともあり、自分にはハデスに会う資格もないと避けてしまうのです。
好きなエピソード。
ハデスがデメテルの幻影を作り会おうとしないベルセフォネーを見つけるところ。
そして悲鳴のようなベルセフォネーの本心を聞いて、やっとベルセフォネーに告白するのです。
このために戦ってきたと言ってもいいハデスにとってやっと言えた告白でした。
決してへたれではないのにこんなに長いこと告白できなかったのはタイミングの悪さ以外ではないのですが、ファンの側からではやっと言えたという思いの方が大きかったです。
当然ハデスに「大いなる力」は宿ります。
その相思相愛の証拠のような力すらも本当の心からの告白の前ではあまり意味を持たなく感じたのが少し残念でした。
作品に関する思い出。
やっと想いを伝えられたハデス。本誌で読んだ時コミックが出るまでの保存版として「プリンセス」を置いていました。