一言感想
私が今一番熱いと思っている本格的な音楽漫画です。この人に人の心を描かせたら右手に出る人はいないでしょう。
面白いところ。
なにが面白いとか、なにがすごいとか。そんなんでは表せられないぐらい、夢中になる漫画です。心を掴まれるというのはこういうことを言うのでしょう。三味線の音が心の中で響いている気がするのです。背景もきっちり作られていますし、本当に好きな漫画です。
好きなエピソード。
主人公の雪がステージで三味線を弾くところからはじまり、ユナさんの去るお別れのシーンまでは圧巻ですね。漫画史上、歴史に残るぐらいよく出来たお話でした。
ユナさんがこれから先メインのキャラとしてでてこないのかと思うととても切なくなります。それぐらいジーンとくるシーンでした。二人とももしかしたら淡い恋だったのかもしれません。お互いのもつ才能や魅力、それに気付かぬうちに惹かれていたのだと思います。最後の「ファーストキス奪われた」は、少し泣けてきます。雪の初恋だったんでしょうね。
その他。
三味線という少し古風な楽器なだけあって、主人公を含む周りの人たちの顔や線が濃いのです。羅川さんと三味線が融合することによってこの素晴らしい漫画が産まれたのかと思うと、もういてもたってもいられません。