この作品は、読み切りの短編が全部で6話収録された短編集で、作者の穂積さんのデビューコミックにも関わらず「このマンガがすごい!2013」で2位に選ばれた実績を持っています。私も最初書店でこのマンガを見かけたときは大して気にも留めませんでしたが、ネット広告で頻繁に紹介されているのに気付き、興味を持ったため購入してみました☆
すべてのお話が読み切りなのでストーリー自体に関連性はほぼありません(最初と最後のお話は繋がっています♪)が、どのお話もラストで読者を少し驚かせ、うるっとさせるプチサプライズのような展開になっており、1つ1つのお話を読むたびに心が洗われ、それと同時にほっと暖かく優しい気持ちになれるところがこのマンガの魅力だと思います。
そんな「式の前日」の中でも特に私がお気に入りなのは、「あずさ2号で再会」というお話です。主人公の7歳の少女の視点から描く、「家族」との生活はせつなさと温かさが混じり合った、でも読み終わった後には少しすっとするような、不思議な気持ちにさせてくれます。
いずれもこれまでになかった「日常を切り取った」ような世界観の作品が集められているので、あなたの好きな作品もきっと見つかると思いますよ♪