一言感想
盲導犬ハッピーと湊香織の物語のはずなのですが、小さな息子の明光がハッピーと冒険に行ってしまいます。
家の近くが工事中の中で盲目の香織は当日、動物園に行く約束をしていた電話によって一時的に明光から意識が離れてしまいます。
ハッピーは香織に頼まれていた明光を見ていたのですが、外に出ていく明光を止めることが出来ず、外へでてしまいます。
面白いところ。
ハッピーは香織の盲導犬ですから基本離れないのですが、明光を引き留められず、しかも明光に呼ばれるままに行動してしまいます。
そのうろたえた表情が犬とはとても思えませんでした。
ただ凄すぎてただの盲導犬とは思えないハッピーって何物…?
好きなところ。
マイペース明光くんはみんなの心配をよそにハッピーと大好きな動物園に向かいます。
その言葉が片言ながら母親の香織の真似である盲導犬に対する言葉のためか、それとも明光に弱いのかハッピーがいうこと聞いてしまうのです。
とにかくご機嫌で親切なおばあさんと動物園もどきまで行ってしまいます。
片言でハッピーを振り回す明光くんが可愛い。
作品に関する思い出。
この話が雑誌で掲載されていた「ハッピー」を読んだ最初の話でした。
その当時はまだ文庫本にはなっていなくて単行本でしたが、巻数が多かったので大人買いができるわけでもありませんでした。
しばらく雑誌掲載を立ち読みして単行本を購入しました。
のちに文庫本を大人買いしました。