一言感想
ハッピーは盲導犬です。湊香織と一心同体のように歩んできた物語です。
この話では湊香織が子供を出産します。
事故によりまったく目が見えなくなり、やけになっていた香織がハッピーと出会い、結婚し、出産します。
好きなところ。
ハッピーが香織と一体になったかのように感じて子供が生まれるところを感じるところです。
実際に生まれた時間、20時18分にハッピーは感じとります。
二人(一人と一匹)の光の子供が誕生したシーンです。
好きなエピソード。
ハッピーに見てもらうことで安心したい香織。
親友の赤ちゃんに興味を示さなかったのが不安になってしまいます。
ところがハッピーが待っていたのは香織たちの赤ちゃんだったのです。
お腹が大きくなる頃から呼びかけるように鳴いていた香織の子供でした。
抱きしめるような描写は感動します。
ちなみに家に帰って自分が眠るシートをベビーベットの近くに持っていくハッピーってどこまで分かっているのかな。
作品に関する思い出。
私は実際に盲導犬を見たことはTVでしかありません。
それが幸なことなのか、不幸なことなのかと考えてしまいます。
盲導犬は一頭、育てるだけでもとても大変でお金もかかり、盲導犬になるように育てても育つのは数が少ないとされています。
「ハッピー」を読むと知らないだけの現実があるのだと教えられます。