一言感想
何が幸せか不幸せかを考えさせられるマンガです
面白いところ。
車いすバスケというなかなか触れることのない世界にスポットをあてつつ、身体障害者の方の苦悩、加害者の苦悩、色々織り交ぜつつしかし試合になると熱くなります。
好きなところ。
バスケ経験の無い主人公戸川清春の車いすバスケを中心に描かれていますが車いすバスケだけでなく、プロバスケ選手を目指す人生の落ちこぼれキャラ野宮朋美もいてバスケ漫画としても楽しめます。なんと言っても作者はスラムダンクの井上雄彦先生。バスケ熱い。
好きなキャラ。
高橋久信
登場時はバスケ部キャプテン、勉強もできる目立つタイプの高橋ですが部内の気に入らない後輩をいびったり、自転車を盗んだり悪い部分もご多分にある嫌なやつです。その盗んだ自転車をきっかけに高橋自身人生のどん底に突き落とされます。よくよく読み進めて行けば家庭の不遇な一面もあり、なんだかかわいそうなやつに見えてきます。とことんどん底まで落ちて、しかし這い上がってきます。人はやっぱり心こそ全てかなぁと思います。
作者に関して。
スラムダンク、バガボンド、そしてリアルと色んな題材を描きつつしかしどれも心にずんと来るマンガを生み出しています。泣けるマンガってどれくらいあるでしょう?この作者のマンガは熱く、悲しく、共感して、色んな形で泣ける場面があると思います。