- 渡瀬悠宇
一言感想
このためだけに今までの話があったといってもいいこと。
ラストが全作の「ふしぎ遊戯」で分かっていても変えて欲しいほどでした。
好きなキャラ。
奥田多喜子(ここの話では一押しです)
好きなエピソード。
巫女であり、病気にもなっていたために諦めていた結婚を仲間の協力で挙げたばかりの多喜子とリムド(宿星名:女宿(うるき))。
しかし戦争がはじまり、国は天変地異に見舞われ、巫女として神への生贄になって国を救うと決めた多喜子が哀しいのに凛として、王であり夫であるリムドも認めた悲しくも綺麗な決意に今までの話が集約されているようでした。
おすすめ。
「私の最後の願いを叶えさせて」と叫ぶ多喜子。
大正時代、結核にかかりもう自分が長くないとと悟り、願いは自分の命と引き換えにしても愛する人たちの国を救うことだというのが、なんでと思いながらも自分ならばそんなことができるのかと思わされてしまいます。
作品に関する思い出。
この作品は「ふしぎ遊戯」というアニメにもなった作品の一番最初の物語として描かれています。
ですから主人公がどうなってしまうのかが言い伝えられていたり、記録に残っていたのです。そのことから巫女とは神獣に食べられる生贄でもあると「ふしぎ遊戯」でも分かり、取り上げられるのですがそれでも史実とは違う結末を願ってしまう作品でした。