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フルーツ果汁100%全7巻/感想&あらすじ(岡野史佳)美術部所属の高校生3人をメインとした…ネタバレ注意。

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コミックス全7巻、美術部所属の高校生3人をメインとした青春学園ストーリー。

母親が有名イラストレーターであるばかりに小さい頃から家事を任され、自分の絵の才能も母親の七光りだと周囲に言われ屈折した心を持つ主人公の瀬川るり。複雑な家庭環境に育ちバイトをしながら一人でマンション暮らしをしているオレンジ頭の不良・小津奈槻。不愛想、偏食、自分の気持ちを上手く人に伝えられない池住颯太。この三人が成長していく様が、高校卒業後の進路で悩む姿、一方通行の片思いを通じて描かれている。

作者の岡野史佳先生の美しいイラストと詩のような文章に、女子代表を自負する女子であった高校生の私はうっとりしてしまった。

私服の高校に通っているるりちゃんの可愛い服装、髪型もオシャレで大好きで、女子なら真似したくなること間違いなし。

今の少女漫画はイジメとか裏切りとか、そういったテーマを織り込んでいるものが多く、神経過敏症の私には刺激が強すぎて読んでから後味の悪い思いをすることが多い。しかしこの漫画は、登場人物が皆いい意味で素直。るり、奈槻、颯太、テンちゃん、カナコさんは皆ひねくれている部分を持っているがそれは不器用だっただけで、最後には清々しく大人になっていく。

私もこの漫画に出会って10年以上経つけれど、その時によってカナコさんのクールさに憧れたり、るりちゃんの女子らしいところを真似したり、テンちゃんの優しさに憧れたり、颯太の純粋さにキュンとしたり、感じることは色々。この漫画とともに成長できた気がする。

少し昔の漫画だけれど、今でもオススメの一冊。