- 田辺イエロウ
一言感想
日常物足りない系に胸を強く打たれます。
好きなところ。
中学生の青春感です。主人公の言葉は分かりやすく、どこか爽やかさえ感じる空気感で自身の物足りない日常のことを独白しています。
特に「世界は不公平だ 努力しなくても持てる奴はなんでも持ってるしどれだけ努力した所で、持ってない奴に大した見返りはない」って言う台詞にいたく共感しました。
好きなキャラ。
ネコです。そんなネコを2匹も抱えてきて羨ましかったです。
好きなエピソード。
イケメンの鷺沢と初めて会った後二人で「俺、鷺沢みたいな顔になりたい」「無理だろ、あいつハーフだろ」「英ちゃん、俺らがモテる日ってくるのかな…?」「やめろよ…」と語るシーンです。
こう書きながら自分も主人公みたいに冴えないので悲しくなりました。
おすすめ。
終盤特に特殊能力もない普通に凡人の主人公が「こんな世界滅んでしまえ」と心の中で言ったら乗ってたバスが突然ガードレールからはみ出して転落し、主人公はその潰れたバスの中から不自然な翼を持った人間を見てそこで話が終わります。
それまで殆どただの日常を描いてきたので、「どう世界が滅んで欲しいか」で変わりますが読者のそう言う世界が滅んでほしいと言う願望の一部を叶えてくれるのでマンガって素敵だなと思いました。